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フォーラムへの返信

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  • 返信先: 咳喘息・気管支喘息に対するEAT #264
    杉原 徳彦杉原 徳彦
    参加者

      堀田先生
      大変貴重な経験談をありがとうございます。
      最近、私は逆流性食道炎は、症状はあるが内視鏡所見のみられないNARDでも食道粘膜下に炎症がみられるように、実は上気道からの炎症性物質が食道下部に停滞して発生しているのではないかと考えております。
      するとEATによって上気道炎症がコントロールされると、食道下部に炎症性物質もたまらないのではないかと考えております。実際に咳をするから逆流するのか、逆流していたことで咳が出ているのかということにも疑問を抱いておりますし、声帯付近にまで胃液が逆流するというのは、よほどの逆流がない限りは食道裂肛ヘルニアでもない限り可能性は低いのではないかとも考えております。
      一方で、EATを行うことで自律神経のバランスが整い、げっぷが減って咳も減ったという患者さんも経験すると、自分の考えにも自信が持てなかったりしております。
      ありがとうございました。

      茂木立先生
      呼吸器内科ではFeNOは好酸球性炎症の指標として用い、通年性アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎では高値となるため、EEATを実施することで鼻の炎症が軽減、消失するとFeNOは低下すると思われます。これは一般的な考え方となりますが、私個人としては気管支喘息患者は全員鼻に問題があると考えており、上気道の炎症のコントロールが下気道への炎症性メディエーターが流れ込むことを抑制し、結果的に下気道の炎症を和らげると思いますので、先生のご経験は大変興味深いです。
      但しEATや鼻腔ぬぐい検査でもみられるように、上気道炎症による副交感神経刺激で出ている咳嗽と、下気道炎症による気道過敏性亢進にによる咳嗽をFeNOだけでは判断が難しい点があり、スパイログラムやオシレーション法による気道狭窄等の評価も行わないと下気道への効果判定は難しいかと思われます。
      しかし気管支喘息治療(吸入ステロイド)をしていてもFeNOが正常化しない方が一定数見られ、このような方々にEEATを実施すると低下する可能性もあり、そのような患者様にEEATの効果が期待できると思いました。
      貴重なご意見ありがとうございました。

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