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トップページ フォーラム 口腔機能と全身 舌ストレスと全身症状の関連性 返信先: 舌ストレスと全身症状の関連性

#309
安藤 正之安藤 正之
参加者

堀田修先生、ご質問を頂き、ありがとうございます。
食育はとても大切なのですが、狭小の歯列は遺伝します。そして、すでに3世代間で遺伝していることを考えると、食育のみならず、12歳までに、歯科医師が顎骨拡大のために、何らかの介入をすることは不可欠ではないかと考えております。
では、先生の質問に、分かる範囲でお答えさせていただきます。

1.申し訳ありませんが、「舌のベトベト感」については、私の研究対象外です。
当院の患者さんの主な主訴は、「顎関節症」「不定愁訴」「舌痛症」「発声・滑舌不良」などで、「ベトベト感」で来院する方がいらっしゃらないためです。
なので、酒井秀俊先生の、貴重なご意見に感謝いたします。

2.結論から申し上げますと、舌運動での舌ストレス緩和は無理だと思われます。

歯の痕である歯痕(舌ストレス)が、舌の影響を与えているのは、随意時と不随意時の両方、つまり365日24時間継続しての刺激だと思われます。
発声・滑舌障害は、随意時・不随意時の影響であり、“舌偏位→下顎偏位→筋肉の緊張の伝播→顎関節症・不定愁訴の発現”は不随意時の影響だと、私は考えております。
また、歯が舌を刺激している“歯痕”の影響は、舌表面を支配する三叉神経(舌神経)と、中の舌筋を支配する運動神経である舌下神経の両方に影響を与えていると推測されます。
この継続した慢性刺激が、交感神経を優位にし、諸症状を引き起こしているとも考えられます。
以上のことから、外的要因を取り除かない限り、舌の運動で不良刺激を緩和させる方法はないと、私は考えております。

歯科矯正以外の解決法としては、舌側に傾斜した歯牙のするどい鋭縁を、ほんの少し丸めてあげるだけでも、舌ストレスは大幅に緩和します。
なので、舌ストレス症候群を世に広め、舌ストレス緩和療法のできる歯科医師を育てることが、私の急務だと考えております。

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