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#268
堀田 修堀田 修
参加者

近年P. gingivalisの脳内慢性感染症による炎症性ケモカインとP. gingivalisによって放出されるプロテアーゼであるgingipainによるAβ1-42の産生がアルツハイマー型認知症(AD)の原因である可能性として浮かび上がってきました。実際にAD患者の脳や脳脊髄液中にP. gingivalis(脳はモノクロ抗体、脳脊髄液はDNA)を検出されています。
そして、P. gingivalisによって放出される病原性因子プロテアーゼであるgingipain Kを阻害するように設計された薬剤AtuzaginstatをADに用いた臨床試験(第2/3相)が米国とヨーロッパにて進行中で、2021年12月にはその結果が報告されることになっています。すでにAD9症例とマウス実験は終了していて、ADの進行阻止、脳脊髄液からのgingipainの消失が明らかにさせているとのことです。そして副次的評価項目として歯周病の評価が入っています。Gingipainを阻害するとP. gingivalisの口腔内での繁殖が不可能となります。Atuzaginstatを製造した企業はADの次に冠動脈疾患を含む動脈硬化性疾患、RA、糖尿病等をターゲットとして考えているようです。
こうした医学のブレイクスルーが医科歯科連携につながるような気がしています。

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