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トップページ フォーラム EAT(上咽頭擦過療法) 精神科多角的治療におけるEATの可能性

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    吉田 律樹JFIR 事務局
    キーマスター

     

    2018年10月20日EAT講演会で谷俊治先生のお話をお聞きしながら、40年以上前の大学時代の講義が蘇りました。病理学岡林篤教授の『病巣感染』講義、副鼻腔炎や虫歯など慢性炎症病巣が腎臓など離れた臓器に疾患をもたらす、という話でした。

    大学卒業時は精神科志望でしたが、身体疾患について研鑽を積むため脳外科に入局しました。脳外科診療と共に麻酔科救急医療にも携わり、ICUでは脳梗塞急性期の『バルビツールと低体温による虚血脳保護治療』や体液、酸素分圧など全身管理などを学びました。

    精神科に転じてからは精神病理学を学び、精神療法と薬物療法を行ってきました。勤務医時代は精神科医として当然のように「薬はキチンとのみなさい」と指導していました。

    しかし2004年メンタルクリニックを開業後ふとした事をきっかけに、回復する患者さんの中に「実は一部しか飲んでいません」「薬はもう切れています」という方が大勢いらっしゃる事に気づいたのです。よくお聞きしないとわからなかったわけです。

    以来、薬以外の回復軽快要因には何があるのか?日々それを考えるようになりました。以前から取り組んできたカウンセリング、家族療法に加えて栄養療法を始めました。アミノ酸、鉄、亜鉛、マグネシウム、ビタミンなどの代謝がいかに重要か理解できました。食習慣、消化吸収、ピロリ菌感染、消化管出血など胃腸疾患、女性の性周期などにも目が向くようになりました。

    点滴療法研究会では柳澤厚生先生から多くのご指導をいただき、炎症酸化ストレスのコントロール、内分泌系の重要性が理解できました。SSRIには、セロトニン再吸収阻害以外に中枢神経系炎症抑制作用がある事も知りました。

    ボストンのDr.Greenblattの著書の翻訳を通じて体内炎症が迷走神経経由でセロトニン神経に炎症をもたらし、セロトニン代謝を大きく阻害することを知りました。

    これらの経験に基づき診療をしていた日々に谷俊治先生の講演を拝聴して、まさに電気が走りました。岡林篤先生の病巣感染講義から始まり今までの経験すべてが慢性上咽頭炎でつながりました。EATについては全くの素人でしたが、瞬時に「これは絶対だ!」と確信しました。思い切って谷先生と名刺交換させていただき、それが私の運命を大展開させました。今は谷先生のご指導のもと心療耳鼻科医を自称し、大先輩寺岡葵先生に一歩でも近づきたいと精進しております。様々な症状の方にEATを行っていますが、当初感じたEATへの確信はますます強まっています。

    腸内環境や腸管免疫に続き、『咽内環境と咽頭免疫』『治療手技など伝承医学復権』の時代到来を目指して、微力ながら精進したいと思います。まだ新入生ですので、先輩諸先生方にはご指導のほど、よろしくお願い申しあげます。エビデンスゼロ、個人的主観的お話で大変失礼いたしました。

     

    千村 晃

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