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自律神経理論、副交感神経刺激で気管支喘息については気管収縮方向に向かい、患者にとっては不利に働く件についてです。それに関連して、耳鼻咽喉科領域では副交感神経刺激でくしゃみ、鼻水が悪化します。初回E-EAT施行後に、何人かの患者に「この前、初めてEATをしてもらったあとから、くしゃみ鼻水が数時間止まりませんでした!」と言われます。患者には「EATで副交感神経を刺激してるんだけど、鼻の中は逆で、くしゃみ鼻水が悪化するんだよね」と説明します。しかしこれも全例ではない気がします。自律神経失調状態で、自律神経のバランスが不良な患者さんは過剰に反応するのかなとも思っています。喘息患者についても同様なのではないのかな!?とも思っています。個人的に今、他院無治療慢性上咽頭炎患者に、EEAT前後でFeNOの変化を見ています。今年JFIRの学術集会があればそこで発表しようと思っていましたが…。EEATでNOはp<0.001で処置後に低下します。nが少ない可能性もあります(n=20)。慢性上咽頭炎の状態ではNOは高く、EATで低下させる事ができ、NO関連の機序で咳嗽を軽快させているのでは?と思っています。呼吸器専門の先生からすると、この結果はどう考えられるのでしょうか?ご教授いただければと存じます。
堀田先生
お返事ありがとうございます。
もう少し症例を増やして検討しようと思います。
今後ともよろしくお願い致します。金子先生
いつもありがとうございます。
今回の件は金子先生もご存じかと思われますが公の場ですのでこういった形の質問にさせて頂きました。
今後ともよろしくお願い致します。田中亜矢樹先生
いつもお世話になっております。
昨年の日耳鼻で発表しましたが、症例数が少ないという面はありますが、EAT単独例はいい成績が個人的には得られず
そのため、本意ではないですが「耳鼻咽喉科医が単独でIgA腎症患者を診察すべきでない!?」という形で締めくくりました。
EATのみで軽快してほしい気持ちは強いですが、エビデンスがないという点もありますが、症例を選ばないといけないのかな!?と時々迷いが出てしまい、堀田先生に質問させて頂いた次第です。
今後ともよろしくお願い致します。堀田先生お世話になります。
平成 28 年 11 月から平成 29 年 10 月までの 1 年間で、IgA 腎症の診断で上咽頭擦過治療を希望し当院を受診した 症例は21 例います。そのうちA.扁摘+パルスを行っても尿潜血が軽快しなかった 4 例、およびB.扁摘パルスで一旦寛解するも、その後尿潜血が再燃した 2 症例の合計 6 例で臨床的に検討しました。口腔咽頭2016年の堀田先生の論文「内科疾患における上咽頭処置の重要性: 今,またブレイクスルーの予感」の図5で堀田先生はA.19例、B.5例の計24例で83%尿鮮血消失したと述べられています。
当院の結果は、上記6例中3例で尿鮮血消失、1例軽快、2例不変です。上咽頭擦過治療の前後で 尿潜血のみ統計学的に有意に軽快しました。
個人的にもAとBはEATの良い適応と勝手に考えています。
今回検討した症例数は確かに少ないですが(n=6)、耳鼻咽喉科クリニックに年間20名のIgA腎症患者が受診するのはレアと思います(田中亜矢樹先生のクリニックは別として)軽快した理由がEATの治療効果と言いたいところですが、
腎臓内科の領域で、上記AおよびBを無治療で経過観察した場合、自然寛解はどれくらい見込めるのでしょうか?EATをしなくてもそういった症例は時間が経つと軽快するんだよ!と腎臓内科医に言われると反論できません。 -
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