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フォーラムへの返信

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  • 返信先: 舌ストレスと全身症状の関連性 #315
    安藤 正之安藤 正之
    参加者

      追記···
      下顎骨は、顎関節にて上顎と関節しておりますが、普段は上下の歯が約2ミリ空いております。
      これを、安静位空隙といい、この時の顎位は空中に浮いていて、4つの咀嚼筋群でぶら下がっている状態です。
      食事で噛んでいるとき以外は、この状態なので、1日のうち約23時間30分は、安静位と言えます。
      実は、この安静時の下顎位については、歯科界でも、今まであまり議論されてきませんでした。
      浮遊している状態なので、計測も難しかったと思います。
      しかし、「舌」がなぜ重要か、の答えがここにあります。
      なので、下顎骨は関節はしているのですが、安静時には、わずかに空中に遊離している状態だということ。
      その時の下顎位を決定するのは「歯」ではなく「舌」なので、舌の状態を考慮することが重要であることを、お伝えしたく、追加説明をさせていただきました。

      返信先: 舌ストレスと全身症状の関連性 #314
      安藤 正之安藤 正之
      参加者

        堀田先生、返信ありがとうございます。
        私自身、30年前からAKテクニックの脇山先生より、O-リングテストを学び、咬合調整による体調改善を行ってまいりました。
        咬合調整とは、いわば、タテの調整です。
        主に、タテの高さ(咬合高径といいます)と、横揺れ(歯ぎしり)時の干渉を調整します。
        しかし、効果としては、著効の方もかなりいらっしゃるのですが、あまり効果のないグループの方もいらっしゃいました。
        研究を始めて約15年間は、歯を見て、歯の調整を積み重ねてまいりましたが、15年ほど前に、これは舌が関係しているのではないかと気づいたのです。
        これは、患者さんの模型を並べて見比べているときに、アーチの大きさがバラバラなのを見て、ふと思いました。
        舌は、舌ストレスがあると、それを避け、その結果“舌の位置異常”が起こります。
        下顎は厳密にいえば、関節はせず、遊離骨のため、舌の位置異常は即“下顎の位置異常(偏位)”を起こします。
        これは、ヨコの問題だと言えます。
        口腔は、舌を含めた上で、タテ、ヨコ、奥行きの3つの観点で診る必要があると思います。
        私も、今後は“非感染性”の医科歯科連携が進むことを、心より期待しております。

        返信先: 舌ストレスと全身症状の関連性 #309
        安藤 正之安藤 正之
        参加者

          堀田修先生、ご質問を頂き、ありがとうございます。
          食育はとても大切なのですが、狭小の歯列は遺伝します。そして、すでに3世代間で遺伝していることを考えると、食育のみならず、12歳までに、歯科医師が顎骨拡大のために、何らかの介入をすることは不可欠ではないかと考えております。
          では、先生の質問に、分かる範囲でお答えさせていただきます。

          1.申し訳ありませんが、「舌のベトベト感」については、私の研究対象外です。
          当院の患者さんの主な主訴は、「顎関節症」「不定愁訴」「舌痛症」「発声・滑舌不良」などで、「ベトベト感」で来院する方がいらっしゃらないためです。
          なので、酒井秀俊先生の、貴重なご意見に感謝いたします。

          2.結論から申し上げますと、舌運動での舌ストレス緩和は無理だと思われます。

          歯の痕である歯痕(舌ストレス)が、舌の影響を与えているのは、随意時と不随意時の両方、つまり365日24時間継続しての刺激だと思われます。
          発声・滑舌障害は、随意時・不随意時の影響であり、“舌偏位→下顎偏位→筋肉の緊張の伝播→顎関節症・不定愁訴の発現”は不随意時の影響だと、私は考えております。
          また、歯が舌を刺激している“歯痕”の影響は、舌表面を支配する三叉神経(舌神経)と、中の舌筋を支配する運動神経である舌下神経の両方に影響を与えていると推測されます。
          この継続した慢性刺激が、交感神経を優位にし、諸症状を引き起こしているとも考えられます。
          以上のことから、外的要因を取り除かない限り、舌の運動で不良刺激を緩和させる方法はないと、私は考えております。

          歯科矯正以外の解決法としては、舌側に傾斜した歯牙のするどい鋭縁を、ほんの少し丸めてあげるだけでも、舌ストレスは大幅に緩和します。
          なので、舌ストレス症候群を世に広め、舌ストレス緩和療法のできる歯科医師を育てることが、私の急務だと考えております。

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