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トップページ フォーラム 東洋医学 日常診療に役立つ東洋医学的な知恵

  • このトピックには5件の返信、6人の参加者があり、最後に岡下 和也mitejinにより1週、 5日前に更新されました。
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  • #137
    吉田 律樹JFIR 事務局
    キーマスター

    慢性上咽頭炎は様々な症状を現しますが、その中の首・肩こりは、東洋医学(漢方・鍼灸)がよく遭遇する症状であり、特に鍼灸は筋肉のこりや痛み、また、自律神経の調整にも優れた効果が期待されます。

    上咽頭炎が疑われる場合、首の翳風、天容、完骨などの経穴(ツボ)に圧痛が生じます。

    また、セルフケアとして堀田理事長は首の後ろを冷やさないことを推奨されています。

    これは、首が冷えて血行が悪くなると上咽頭のうっ血を招くからです。

    東洋医学では、感冒時に背中がゾクゾクと寒気がする現象を「風」に運ばれた「寒邪」が侵入して「悪寒」が起こると考えられています。

    鍼灸治療は、首肩の風池、大椎、風門や手足の経絡上の経穴(ツボ)を用い気血のめぐりを改善することで対応しています。

    首肩と上咽頭の相関性を考えると、EATによる上咽頭の擦過による出血も東洋医学でいう瘀血病態と推測でき、首・肩こりが深く関連していると思われます。

    同じ病態でも直接上咽頭にアプローチするのか、上咽頭の異常がトリガーとなった体表の関連痛を治療部位として定めるのか、専門性による違いはありますが、慢性上咽頭炎は西洋医学と東洋医学の重複する病態と考えるのは自然なことです。

    不調により生体に歪みが生ずると体表に無数の経穴(ツボ)や反応点が現れます。

    伝統的な鍼灸では、東洋思想に基づいた「気血」「臓腑」「経絡」「陰陽五行」学説などを運用した独自の診断により経絡や経穴(ツボ)を選別して鍼灸を施します。

    実際の治療には、自然治癒力を旺盛にする本治法、症状軽減のために局所の経穴(ツボ)や特効穴を使用する標治法の2段階のシステムが存在しています。

    近年、少しずつ鍼灸が効くメカニズムについて質の高い研究が増えていますが、残念ながら、西洋医学のエビデンスから見ると十分ではありません。

    この問題は、西洋医学は客観的な証拠を重視し、東洋医学は効いたという体感を重視しているためだと思います。

    実際に鍼灸を施すことで食欲が出たり、よく眠れたり、QOLが向上すると、全身症状が改善され、患者の悩みや不満を解消できるケースが多くみられます。

    これは、まさしく統合医療的な西洋医学と東洋医学の共存の筋道がみえるようです。

    鍼灸の臨床は、「良くなった」か「良くならなかった」か、結果がものをいいます。

    東洋医学的には、慢性上咽頭炎の関連症状に対して「〇〇に鍼灸をしたら改善した」という一例報告を集積し、議論を喚起し、臨床に結び付けていく流れが理想です。

    現状における経絡や経穴に対する医学的な見解は、未だ多くの検討が必要ですが、多数の貴重な経験知をご教示頂きたいと思います。

      

    松森 裕司

    #287
    酒井 秀俊酒井 秀俊
    参加者

    ご教示ありがとうございます。
    歯科医の酒井と申します、

    井齋 偉矢先生の考えをベースに漢方処方も
    日常診療に取り入れています。

    急性期の感染症や筋痛、関節炎等々にも即効性を示し助けられています。

    #301
    堀田 修堀田 修
    参加者

    東洋医学に精通されている先生方へ
    先日、HPVワクチン投与後、9年間も慢性疲労症候群で苦しんでいたという米国の患者さんから興味あるメールを頂戴しました。
    この方が私の論文をお読みになりEATを米国で受けることはできないものかとの相談を以前受けたことがあります。
    実はこの米国人女性が今年の8月にCraniocervical instability (CCI、 頭頚部不安定症)に対する非外科的な治療をお受けになったところ9年間も患った慢性疲労症候群の症状がすっかり消失したということで、その報告のメールを頂戴しました
    治療の詳細は以下の彼女のSNSに紹介されています。読んでみると、この治療を日本ですぐに実施するのは難しそうですが、治療法の原理は、細胞の活性化と増殖を誘導するデキストロース溶液を痛みの原因となる部位に投与して、腱、靭帯、骨腱接合部、軟骨、関節包を強化する日本でも行われているプロロセラピー(prolotherapy,増殖治療)に近いものです。
    https://medium.com/@mecfsmedicalrecovery/me-cfs-spinal-instability-tethered-cord-recovery-protocol-3e1eefffac8c
    ポイントとなるのはCCIですがCCIは以下のサイトのMRI写真
    https://me-pedia.org/wiki/Craniocervical_instability
    にありますように大後頭前縁から第二頸椎後部下端に引いた線(Grabb-Oakes line)と硬膜
    との距離(正常は6mm以下、Grabb-Oakes measurement)で診断するようです。調べてみるとCCIは自律神経障害の原因にあるようです。
    MRI画像からわかるようにこの部位は上咽頭の真後ろです。CCIが上咽頭を中心とした領域のうっ血やリンパ路の通過障害に関係しているのでないかと推察しました。つまり、この理屈からするとCCIを持った慢性上咽頭炎例の場合はCCIを改善するような補助治療も有効なのではということになります。
    東洋医学的見地から何かこの病態に関連するような治療法や知見はないでしょうか?
    JFIRには東洋医学に詳しい会員の方々が何人もおられるのでご意見を頂戴できれば幸いです。

    #307
    松森 裕司松森 裕司
    参加者

    酒井秀俊先生
    はじめまして 鍼灸師の松森裕司と申します。
    鍼灸師は漢方薬を処方はできませんが、鍼灸治療のプラスになればと漢方の勉強もしています。
    井齋偉矢先生と同じ志をもたれている、四日市市の安井廣迪先生からも漢方の興味深いお話を伺っております。
    日本には日本漢方、中医学、折衷派etc. いろいろな考え方があり、漢方独自の用語も現代医学を学んだ先生方には敷居が高いかもしれません。
    その点、井齋偉矢先生の考え方は薬理学やEBMに慣れ親しんだ先生方には解りやすいものかと思います。

    東洋医学的に診ると、EATは、上咽頭部の微小循環障害(お血)に対する刺絡療法かと想像します。
    微小循環障害に至らないためには、どのような対処法が必要であるのか、直接 EATのみの処置だけではなく、間接的ではありますが、東洋医学(漢方・鍼灸)からも検討が必要かと感じています。

    #308
    今井 一彰今井 一彰
    参加者

    ポイントとしてはまさに上咽頭の真後ろですね。
    この方はエーラスダンロスがあるとのことなので不安定性は合点がいきますが、CEPを患っている人でどれくらいの割合なのかはまったく未知ですね。
    桂枝茯苓丸などの駆お血剤(微小循環改善)などの使用も考えられますが、これまで効果的だった印象はありません。
    松森先生が書かれたように、直接的な作用(つまりEATになりますが)が効果としてははっきりとしているのではないでしょうか。

    不安定性には、筋トーヌスを上げる補中益気湯なども候補になると思いますが、これは日本においてCFSには鉄板処方ですね。いわゆる補剤(気や血などどを補う処方)が支持療法となると思います。
    また局所的浮腫と考えると五苓散などの利水剤で症状が改善する場合があります。

    それにしても葛根湯が風邪と肩こりに効くというのは古人の卓越した観察眼だと思います。慢性上咽頭炎のような症状の人が当時もいたんでしょうね。

    #335
    岡下 和也mitejin
    参加者

    後鼻漏に役立つ東洋医学を伺いたく書き込みしました。
    後鼻漏で辛い時に、右の背中にテニスボールを挟み込むことで、刺激をしている間は後鼻漏と鼻閉塞感が緩和します。
    現在も上咽頭の出血があり、それに関連する症状もあることから、当面の間は、EAT治療は続けていく必要があります。
    ただ、後鼻漏については、上咽頭の治療と他の治療を併用しないと、なかなか改善が難しいように感じています。
    そこで、情報があれば伺いたいのですが、東洋医学において、前述の右の背中への刺激と同じ効果のある施術はあるものなのでしょうか。例えば、首や頭蓋骨の調整等です。

    補足ですが、
    ・漢方はかなりの種類を試しましたが、効果無し。
    ・鍼治療も行いましたが、こちらも効果無しでした。

    よろしくお願いします。

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