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トップページ フォーラム 東洋医学 日常診療に役立つ東洋医学的な知恵

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  • #137
    吉田 律樹JFIR 事務局
    キーマスター

    慢性上咽頭炎は様々な症状を現しますが、その中の首・肩こりは、東洋医学(漢方・鍼灸)がよく遭遇する症状であり、特に鍼灸は筋肉のこりや痛み、また、自律神経の調整にも優れた効果が期待されます。

    上咽頭炎が疑われる場合、首の翳風、天容、完骨などの経穴(ツボ)に圧痛が生じます。

    また、セルフケアとして堀田理事長は首の後ろを冷やさないことを推奨されています。

    これは、首が冷えて血行が悪くなると上咽頭のうっ血を招くからです。

    東洋医学では、感冒時に背中がゾクゾクと寒気がする現象を「風」に運ばれた「寒邪」が侵入して「悪寒」が起こると考えられています。

    鍼灸治療は、首肩の風池、大椎、風門や手足の経絡上の経穴(ツボ)を用い気血のめぐりを改善することで対応しています。

    首肩と上咽頭の相関性を考えると、EATによる上咽頭の擦過による出血も東洋医学でいう瘀血病態と推測でき、首・肩こりが深く関連していると思われます。

    同じ病態でも直接上咽頭にアプローチするのか、上咽頭の異常がトリガーとなった体表の関連痛を治療部位として定めるのか、専門性による違いはありますが、慢性上咽頭炎は西洋医学と東洋医学の重複する病態と考えるのは自然なことです。

    不調により生体に歪みが生ずると体表に無数の経穴(ツボ)や反応点が現れます。

    伝統的な鍼灸では、東洋思想に基づいた「気血」「臓腑」「経絡」「陰陽五行」学説などを運用した独自の診断により経絡や経穴(ツボ)を選別して鍼灸を施します。

    実際の治療には、自然治癒力を旺盛にする本治法、症状軽減のために局所の経穴(ツボ)や特効穴を使用する標治法の2段階のシステムが存在しています。

    近年、少しずつ鍼灸が効くメカニズムについて質の高い研究が増えていますが、残念ながら、西洋医学のエビデンスから見ると十分ではありません。

    この問題は、西洋医学は客観的な証拠を重視し、東洋医学は効いたという体感を重視しているためだと思います。

    実際に鍼灸を施すことで食欲が出たり、よく眠れたり、QOLが向上すると、全身症状が改善され、患者の悩みや不満を解消できるケースが多くみられます。

    これは、まさしく統合医療的な西洋医学と東洋医学の共存の筋道がみえるようです。

    鍼灸の臨床は、「良くなった」か「良くならなかった」か、結果がものをいいます。

    東洋医学的には、慢性上咽頭炎の関連症状に対して「〇〇に鍼灸をしたら改善した」という一例報告を集積し、議論を喚起し、臨床に結び付けていく流れが理想です。

    現状における経絡や経穴に対する医学的な見解は、未だ多くの検討が必要ですが、多数の貴重な経験知をご教示頂きたいと思います。

      

    松森 裕司

    #287
    酒井 秀俊酒井 秀俊
    参加者

    ご教示ありがとうございます。
    歯科医の酒井と申します、

    井齋 偉矢先生の考えをベースに漢方処方も
    日常診療に取り入れています。

    急性期の感染症や筋痛、関節炎等々にも即効性を示し助けられています。

    #301
    堀田 修堀田 修
    参加者

    東洋医学に精通されている先生方へ
    先日、HPVワクチン投与後、9年間も慢性疲労症候群で苦しんでいたという米国の患者さんから興味あるメールを頂戴しました。
    この方が私の論文をお読みになりEATを米国で受けることはできないものかとの相談を以前受けたことがあります。
    実はこの米国人女性が今年の8月にCraniocervical instability (CCI、 頭頚部不安定症)に対する非外科的な治療をお受けになったところ9年間も患った慢性疲労症候群の症状がすっかり消失したということで、その報告のメールを頂戴しました
    治療の詳細は以下の彼女のSNSに紹介されています。読んでみると、この治療を日本ですぐに実施するのは難しそうですが、治療法の原理は、細胞の活性化と増殖を誘導するデキストロース溶液を痛みの原因となる部位に投与して、腱、靭帯、骨腱接合部、軟骨、関節包を強化する日本でも行われているプロロセラピー(prolotherapy,増殖治療)に近いものです。
    https://medium.com/@mecfsmedicalrecovery/me-cfs-spinal-instability-tethered-cord-recovery-protocol-3e1eefffac8c
    ポイントとなるのはCCIですがCCIは以下のサイトのMRI写真
    https://me-pedia.org/wiki/Craniocervical_instability
    にありますように大後頭前縁から第二頸椎後部下端に引いた線(Grabb-Oakes line)と硬膜
    との距離(正常は6mm以下、Grabb-Oakes measurement)で診断するようです。調べてみるとCCIは自律神経障害の原因にあるようです。
    MRI画像からわかるようにこの部位は上咽頭の真後ろです。CCIが上咽頭を中心とした領域のうっ血やリンパ路の通過障害に関係しているのでないかと推察しました。つまり、この理屈からするとCCIを持った慢性上咽頭炎例の場合はCCIを改善するような補助治療も有効なのではということになります。
    東洋医学的見地から何かこの病態に関連するような治療法や知見はないでしょうか?
    JFIRには東洋医学に詳しい会員の方々が何人もおられるのでご意見を頂戴できれば幸いです。

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