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2020年10月11日
#325
結論から言うと「Bスポット療法」と「EAT」は同じ治療(上咽頭擦過療法)です。
また「鼻咽腔」と「上咽頭」も同じ部位になります。
以下に補足説明をします。
Bスポット療法のBは「鼻咽腔(びいんくう)」の「び」に由来します。
ちなみにこのBスポットという名前は、この治療の創始者である堀口申作先生が大学教授退官後に一般向けに本を出されたのですが、その際、出版社(光文社)の担当の方がこの名前を提案されたと聞いております。
現在は、情報の国際化が進み、海外からも上咽頭擦過療法についての問い合わせが来てそれに応える必要があります。また英語論文を外国医学雑誌に投稿する際はやはり上咽頭擦過療法の英語訳であるEpipharyngeal Abrasive Therapyの略であるEATが用いられています。
塩化亜鉛溶液を用いるのは堀口先生の原法で、透明な液なので慢性上咽頭炎がある時に認める擦過時の綿棒についた出血の程度がわかりやすいです。しかし、堀口先生の当時の論文を読むと薬液は塩化亜鉛溶液に固執してはおられなかったようです。
今後は塩化亜鉛溶液よりも優れたEATの薬液が登場するかも知れません。
いずれにせよ、綿棒で上咽頭をしっかりと擦ることがEATでは重要というのがEATを臨床に取り入れている医師の共通認識だと思います。