JFIR広場

トップページ フォーラム 東洋医学 日常診療に役立つ東洋医学的な知恵 返信先: 日常診療に役立つ東洋医学的な知恵

#308
今井 一彰今井 一彰
参加者

    ポイントとしてはまさに上咽頭の真後ろですね。
    この方はエーラスダンロスがあるとのことなので不安定性は合点がいきますが、CEPを患っている人でどれくらいの割合なのかはまったく未知ですね。
    桂枝茯苓丸などの駆お血剤(微小循環改善)などの使用も考えられますが、これまで効果的だった印象はありません。
    松森先生が書かれたように、直接的な作用(つまりEATになりますが)が効果としてははっきりとしているのではないでしょうか。

    不安定性には、筋トーヌスを上げる補中益気湯なども候補になると思いますが、これは日本においてCFSには鉄板処方ですね。いわゆる補剤(気や血などどを補う処方)が支持療法となると思います。
    また局所的浮腫と考えると五苓散などの利水剤で症状が改善する場合があります。

    それにしても葛根湯が風邪と肩こりに効くというのは古人の卓越した観察眼だと思います。慢性上咽頭炎のような症状の人が当時もいたんでしょうね。

    トップページへ戻る